善玉菌と悪玉菌

腸内で繰り広げられる細菌の勢力争い

人間の腸内には約100~120種類、約100兆個もの細菌が住み着いています。
種類の数は人によって少しの違いはありますが、その総数にはほとんど差がありません。
いろんな種類の細菌が腸内で勢力争いをし、多くなったり、少なくなったりして存在しているのです。

この腸内の細菌はその働きによって、大きく善玉菌と悪玉菌の2種類に分けられます。

1.善玉菌

糖などを分解して腸内で乳酸と酢酸を作り出します。
それにより腸内を酸性にし、体外から浸入してきた病原菌が増殖するのを阻止したり、悪玉菌の増殖を抑制したりする働きがあります。
他にも腸の蠕動運動を活発にして排便を促したり、ビタミンの生成、発がん物質の分解などさまざまな働きで健康をサポートしてくれます。
代表的な善玉菌はビフィズス菌やヤクルト菌など。
同じものを食べても、激しい食中毒を起こしたり、軽い下痢程度で済んだりする人がいますが、これは腸内で善玉菌がどれだけ幅をきかせているかによって異なると見られています。

2.悪玉菌

腸内で悪玉菌が増殖していると、腸の蠕動運動が低下し、排便がスムーズにいかなくなります。
また、肉に含まれるたんぱく質、コレステロール、脂肪などが発がん物質や発がん促進物質に変換されます。
ですので、悪玉菌が多い状態が長く続くと、便秘から大腸がんに至るまでのさまざまなリスクが高まることになってしまいます。
悪玉菌は動物性脂肪を含む肉類を多く食べると増殖します。
日本人も食の欧米化で肉を多く食べるようになり、腸内環境が悪くなっている人が増えています。

バランスを整えるには食生活から

善玉菌を増やして悪玉菌を減らし、腸内環境を改善するためには、まずは食生活から見直していきましょう。
毎日の食事が肉中心で、さらにファーストフードやコンビニ弁当ばかりだと、腸内環境はかなり悪くなっています。
次の「善玉菌を増やすには」のページで善玉菌を増やすのに有効な食品を紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。