乳酸菌とビフィズス菌の違いってなに?
ビフィズス菌は乳酸菌の一種です。
それなのにこの2つが区別して語られることが多いのはなぜでしょうか?
理由はビフィズス菌には他の乳酸菌にはないさまざまな特徴があるから。
書籍によっては、乳酸菌を「ビフィズス菌以外の乳酸菌」として両者の違いを明確に記述しているものもあります。
その両者の違いには主に以下のようなものがあります。
乳酸菌とビフィズス菌の特徴と違い
A.乳酸菌
- 腸内善玉菌中の占有率 0.1%以下
- 胃酸への耐性 やや弱い
- 生息場所 植物や動物など自然界に広く分布
- 作るもの 乳酸
B.ビフィズス菌
- 腸内善玉菌中の占有率 99.9%以上
- 胃酸への耐性 弱い
- 生息場所 人や動物の腸内
- 作るもの 酢酸、乳酸、ビタミンB群、葉酸
ビフィズス菌は以下のようにさらに細かく分かれ、それぞれでまた少し特徴が異なります。
ビフィズス菌の種類と特徴
1.ビフィダム菌
世界ではじめて発見されたビフィズス菌です。
生後5日くらいの乳児の腸内に存在するようになり、ミルクや母乳に含まれる乳糖をえさにして増えていきます。
2.ロングム菌
大腸まで届いて悪玉菌を減らします。
3.アドレスセンティス菌
腸内で活動してビタミンを合成します。
4.ブレーベ菌
乳児の腸内に存在します。
乳酸菌とビフィズス菌はどちらも同じく大切です
ビフィズス菌は腸内の善玉菌において99.9%以上を占めています。
出産時に母から子へと受け継がれ、腸内環境を改善し、体の免疫力も高めてくれます。
なのでビフィズス菌は私たちの健康の鍵を握るものといっても過言ではありません。
しかし、だからといって、他の乳酸菌はどうでもいいというわけではありません。
占有率は低くてもそれぞれに大切な役割がありますし、主役のビフィズス菌のサポート役としてもとても重要だからです。
腸内環境の改善にためにはどちらか一方だけを摂取するのではなくて、両方を摂取するようにしたほうがいいでしょう。